2019年09月28日12:34
皆さんこんにちは。
来月7日は旧暦の9月9日で重陽の節句にあたります。
菊酒や栗ごはんをいただき
無病息災・長寿を願う、
五節句を締めくくる最後の行事とされていました。
菊は邪気払いの意も含んでおり、
とても縁起の良い吉祥文様として
古より角萬漆器の器物にも施しております。
本日は重陽の節句にちなんで、
菊の文様について少しお話いたします。

こちらは線対称に描かれた菊唐草文様が美しい食籠です。
琉球漆器の伝統技法「堆錦」を用いて
菊を施しております。
はたしてこちらの商品の菊の花びらは
いったいどのような制作過程なのでしょうか?
二層に分けて12枚の花びらを互い違いになるように重ね合わせたのか
はたまた一片づつ地道に重ねていくのか・・・
実際に職人に尋ねてまいりました。

まずは、菊の花びらに必要な漆と顔料を混ぜた素材
「堆錦餅」の制作から始まり、薄く伸ばした「堆錦餅」を
花びらの元となる形に切り抜いていきます。
余分な「堆錦餅」は取り除き、
花びらを器物に貼り付ける工程へと移ります。

このお写真で
もう、おわかりいの方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうです、
菊の花びらは一片づつ貼り付けていくのです!


一輪を制作するのに計24枚の花びらを
一片づつ丁寧に重ねて行くことで、
菊の花びら特有の立体感が表現されております。
花びらのもつ空間や立体感が
地道な手仕事によって生まれるものと知り
驚嘆しました。
当たり前に店頭に並ぶ漆器の制作方法は
まだまだ知らないことばかりで、
日々驚きと発見の連続です。
ご来店された際には是非
制作の様子を想像しながら
堆錦の菊の佇まいも一緒にご覧くださいませ。
きっと今までよりも違った視点で
模様を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
菊の花びら
カテゴリー │琉球漆器の制作過程
皆さんこんにちは。
来月7日は旧暦の9月9日で重陽の節句にあたります。
菊酒や栗ごはんをいただき
無病息災・長寿を願う、
五節句を締めくくる最後の行事とされていました。
菊は邪気払いの意も含んでおり、
とても縁起の良い吉祥文様として
古より角萬漆器の器物にも施しております。
本日は重陽の節句にちなんで、
菊の文様について少しお話いたします。

こちらは線対称に描かれた菊唐草文様が美しい食籠です。
琉球漆器の伝統技法「堆錦」を用いて
菊を施しております。
はたしてこちらの商品の菊の花びらは
いったいどのような制作過程なのでしょうか?
二層に分けて12枚の花びらを互い違いになるように重ね合わせたのか
はたまた一片づつ地道に重ねていくのか・・・
実際に職人に尋ねてまいりました。

まずは、菊の花びらに必要な漆と顔料を混ぜた素材
「堆錦餅」の制作から始まり、薄く伸ばした「堆錦餅」を
花びらの元となる形に切り抜いていきます。
余分な「堆錦餅」は取り除き、
花びらを器物に貼り付ける工程へと移ります。

このお写真で
もう、おわかりいの方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうです、
菊の花びらは一片づつ貼り付けていくのです!


一輪を制作するのに計24枚の花びらを
一片づつ丁寧に重ねて行くことで、
菊の花びら特有の立体感が表現されております。
花びらのもつ空間や立体感が
地道な手仕事によって生まれるものと知り
驚嘆しました。
当たり前に店頭に並ぶ漆器の制作方法は
まだまだ知らないことばかりで、
日々驚きと発見の連続です。
ご来店された際には是非
制作の様子を想像しながら
堆錦の菊の佇まいも一緒にご覧くださいませ。
きっと今までよりも違った視点で
模様を楽しんでいただけるのではないでしょうか。