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夏が来る前に

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みなさんこんにちは。

沖縄は4月も終わらないうちに
ジワジワと陽射しが強くなり
影の輪郭もくっきりしてきて、
「すぐそこまで“夏”が来てるぞ」という
気配を感じております。




しかし、
夏が来る前に少し厄介な訪問者が…

「梅雨」さん。

沖縄は高温多湿な風土のお陰で
「堆錦」という技法が発達しましたが、
生活するうえでは、その湿度がときに
悪さをしてくることがあります。

生暖かくて湿気が大好きなアイツ…

そうです「カビ」です!!

食べ物や衣類にカビ菌が付着するように
キレイに仕舞ったはずの漆器にもカビは
発生します。



しまい込んだ箱を久しぶりに開いてみると



「ギャース」といった具合です。

白く粉っぽいのがカビですが、
この状態は漆器の扱いに対してベテランさんも
新米さんの方にも関係なく起こる現象です。

ここで怯まず、前々回ブログでご紹介した
「漆器の洗い方」を実践してみてください。
見なかったことにしてはいけません!
カビの生えた状態で何年も放置しておくと
カビ菌が塗膜に食いついて取れ難くなって
しまいます。臆することなく洗ってみましょう。
食べカスが落ちてなかったり、洗った後の水気が
残ってしまってはカビにエサを与えているような
ものなので、そこは手を抜いてはいけない
ところです。

お客様とお話しをしている中で
「以前漆器を頂いたのですが、
傷つけたくないので大切に仕舞ってます」
といったお声を度々耳にしますが
「私もそうしてます。」という方も
結構いらっしゃるのではないでしょうか?

漆は自然界最強の塗料で酸やアルカリ、
アルコールなどの薬品にも耐える特性を
持っています。
表面のカビは中性洗剤で洗い、
アルコール消毒をすれば器として何の
問題も無くご使用いただけます。


この通り、艶やかさも損なわれておりません。

漆器も呼吸をしているので、人が快適に
過ごせる環境が漆器にも理想的な環境です。
大切な器だからこそ閉じ込めて眠らせて
おくのはもったいないことです。
日々の生活の中で活躍させ、
経年変化も楽しんでみてください。

















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4月23日の記事

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みなさんこんにちは。



先週末は雨が降り続き、
今日やっと晴れ間が見えましたね。

今月はやたら
日曜日に雨が降ることが多く
日頃の行いが表れているのかも・・!?
と思ったりしましたが、
おかげでお部屋の掃除ができ、
さっぱりしたお部屋で週末を過ごすことが出来ました。
お天道様ありがとう。




さて、
今月のとある週末。
未来を担う若き料理人に
晩酌のおつまみを作っていただきました!





その際のお品書き、
「山芋ときゅうりの海鮮刻みわさび和え」
「甘辛牛スジ煮込み」

どちらもとても美味しく
お料理が決して得意ではない私にとって
とても至福のひとときでした・・・


晩酌の際にはもちろん!
角萬の漆器も使わせていただきました!


沖縄の伝統的なやちむん(焼き物)を
用いさせていただきましたが、
アースカラーの器とも
とてもマッチしています。

弊社にて取り扱っているお箸は
滑り止めがないため
一見つかみにくいのではないかと思われる方も
いらっしゃいます。

ですが、実際に使ってみると
とろみのあるお料理でもつかみやすく、
持ち手部分が若干太い作りになっているため
男女問わず握りやすい仕様です。






漆器を使ってみたいと考えていらっしゃる方々は
まずはお箸から入ってみるのもいいかもしれません。
普段から、扱ってみることで
漆器の変化を楽しんでいただけるかと思います。


とまあ、
最高のお酒と最高のおつまみと最高の器たち、
そして最高のシェフに囲まれ、
良い週末を過ごした私。

今週も元気に営業してまいたいと思います!




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漆器のお手入れ

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「漆器って扱いにくいのではないか」



このような声を多く耳にします。


そのため、近年では中々出番が少ないと
思われがちな漆器・・・。


ですが!
正しくお使いいただくことで
人間の寿命よりも長持ちし、
使うことで育まれる経年変化を
お楽しみいただける器なのです!


今日は、
店頭にてよく質問される
「漆器って扱いにくいのでは?」
「洗剤って使ってもいいの?」
という疑問にお答えすべく、
漆器の手洗い方法をご紹介いたします。
漆器をお持ちの方に限らず、
これから使ってみたいと思われている方、
必見です!







実は漆器って、
普段の食器洗いと同じように
洗剤もお使いいただけます。
手洗いに加え、
3つのポイントを押さえるだけで
十分なのです!





まずは1つ目、
「焼き物と一緒に洗わない」

焼き物の高台は漆器にとって天敵。
キズがつく要因にもなります。
始めか最後に漆器をまとめて洗っていただくことで、
キズがつくことを未然に防ぐことができます。




そして2つ目、
「水につけっぱなしにしない」

なるべく、お使いいただいた後は
すぐに洗っていただくといいでしょう。
漆も呼吸をしております。
次の日の朝に洗い物をもちこしてしまうと、
漆が水分を通し、木地にまで浸透してしまう
場合があります。
長持ちさせるためにも、
使用後はすぐに洗ってあげてくださいね。




最後に3つ目、
「洗った後は拭く」
水分は水垢の原因にもなります。
沖縄の水道水は石灰が混ざっているため、
より垢が残りやすいようです。
洗った直後は柔らかい布巾で拭いてあげるのが、
綺麗な姿を保つコツです。







実際に洗う際は
中性洗剤をお使いいただけます。
キズがつくのが心配な方は、
スポンジで泡立てた洗剤を器につけ
指洗いされる方もいらっしゃいますが、
スポンジで洗っていただいても大丈夫です。









いかがでしょう?



文章にしてしまうと一見面倒なように思われがちですが、
漆器に限ったことではなく、
他の器にも通ずるポイントが
あったのではないでしょうか?



正しく扱えば漆器も答えてくれます。
皆様も是非、
実際にトライしてみて
生活の中で漆器に触れてみてくださいね。





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4月10日の記事

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みなさんこんにちは。

学生のような春休みも無く
慌ただしい日々を過ごす大人達には
ちょっと一服、心を落ち着かせる
ひとときが欲しくなりますね。

「一服」と言っても角萬漆器は
木材を扱っているのでタバコでは
ないんですけど…

何で一服かといいますと
ちょうど今頃の時期なのが
「新茶」。

年中いただくことの
出来るお茶ですが一般的には
5月頃が煎茶の新茶(一番茶)
の時期。
しかし、厳密に言うと南の
暖かいところから先に茶摘み
されていくので各お茶の産地に
よって差があるようです。
鹿児島の種子島は3月下旬に
摘まれるので日本で一番早い
新茶なのだそうです。
一方、
抹茶の新茶といえば11月。
摘み取った新芽に手間をかけ
茶壺に入れて保管し、
11月になったら茶壺の口を
切って新茶をいただく。
こちらは「口切の茶事」という
特別な茶事で、お茶人にとっては
お正月のようなおめでたい行事です。

そんな抹茶には個人差はありますが
女性にうれしい美肌効果や
肥満予防効果が期待できるので
11月まで待たず、煎茶のように
日常で抹茶を楽しみたいという方へ
おすすめの方法を紹介します。



お盆という小さな空間に
必要なだけの道具を載せるという
略式のシンプルなお点前です。

今回は1尺(約30㎝)のお盆に
これから開花時期の「デイゴ」の模様
の棗を置き合わせてみました。



この抹茶をいれる薄茶器の代表、
「棗(なつめ)」にはサイズも
形も様々あるので、ゆっくりお気に入り
を探すのも楽しい時間です。

忙しい1日の中でも
小さな幸せを与えてくれる
器とめぐり会えると良いですね。

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清明祭

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みなさんこんにちは。

四季の巡りは早いようで、
夏の訪れを感じられるような
気温となって参りました。
沖縄では3月末頃より、
海開きがスタートしております。

この機会に沖縄へいらっしゃるご予定の方は
ぜひ水着をお持ち頂き、
沖縄の海を堪能くださいね。


さて本日より清明祭の入り日を迎えましたが、
県民の皆様、準備の方は進んでいますでしょうか。

清明祭とは4月に行われる沖縄の伝統的な行事で、
お墓参りをしたり、
持参したご馳走をご先祖の墓前にお供えしたり、
ウチカビ(あの世のお金)を焼き
一人一人がウコー(線香)をあげるなど、
親戚が一堂に集まり賑やかに先祖供養をする行事です。

また、墓前でクワッチー(重箱、餅、果物、お菓子などの食べ物)を頂くなど、
ピクニック雰囲気で催されるため、
本土の方では見られない沖縄独特の文化とも言えます。

そんな清明祭に欠かせないものが
重箱料理「ウンサミ」です!
重箱料理はお餅を9個〜15個ほど並べたお重と
おかずを並べた重箱があり、
それぞれ1つずつの一対が「カクシー」
2ずつの二対が「チュクン」と呼ばれております。
清明祭のような大きな行事の際は
チュクンが用意されることがほとんどのようです。

料理の内容も決まっており、
田芋、昆布、ゴボウ、こんにゃく、皮付き三枚肉、
かまぼこ、揚げ豆腐、天ぷらの9品。
用意する料理の種類も奇数と決まっているようですね。

地域によっても種類が変わることもございますが、
一般的にはこのような食材が使われます。


重箱に関しましては、
昔は大家族だったため8寸(約24cm四方)が用いられておりましたが、
近年では家族構成の変化も有り、
人数に合わせた重箱を選ぶ方も増えていらっしゃいます。

角萬漆器では、重箱のサイズも幅広く取り扱っております。
ご家族の人数に合った大きさでの重箱をご一緒に検討致します。
今年の清明祭もご家族皆様で
重箱を囲ってお料理を頂きましょう。







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新年度ですね

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みなさんこんにちは。

4月になり
学校や職場など、新生活を
スタートさせている方へ
「輝かしい未来」
という花言葉を持つ植物を
ご紹介します。

「ストレリチア」
ちょうど今頃から10月が
開花の時期で
ニューギニアに生息している
極楽鳥に似ていることから
「極楽鳥花」とも呼ばれています。

角萬漆器でもストレリチアの
花を描いた器がありますが
こちらは
彩漆(いろうるし)という技法を
使って表現しています。

鮮やかな色の漆に仕上げるため
湿度と温度を管理しながら
約3ヶ月間ゆっくりと乾燥させます。

一筆ずつ手描きなので
どれも葉や花弁の表情が微妙に
違うのも手作りならではの
面白いところでもあります。

空に向かって瑞々しい葉を
思いっきり伸ばしている
ストレリチア姿は風水的にも
「家庭運」「子供の運」をアップ
させるらしいので、みなさんの
身近にも飾ってみてはいかがでしょう。




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